研究会・活動報告 - 『教えて!医療観察』(神奈川県モデル活動研究会)

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神奈川県モデル活動研究会 報告書(総括)

 医療観察制度の普及・啓発を目的に、神奈川県モデル活動研究会は 平成25年度から3年間活動をしてきました。多くの関係機関の協力により、調査・研修・広報と、今後に繋がる取り組みが出来たと思っています。どんな事柄も長所もあれば短所もあり、それらに正面から向き合う事が制度の発展に繋がると考えています。偏見・差別の解消や支援基盤の拡充等の課題に向けて、ささやかではあるが重要な一歩であったと思っています。
 今後、参加メンバーは個々に活動を続けますが、会としての活動は終了いたします。
 ここに示す報告は、当初より定めていた期間(3年間)の成果物となる総括として掲載するものです。

第4回神奈川県モデル活動研究会報告

第4回モデル活動研究会

日時:平成26年6月26日 午後4時から午後6時まで

参加者:29名

 

活動報告  

  最初に、代表から挨拶があり、次に、事務局長から本研究会の目的等の 説明や昨年度の活動の経過報告がなされました。

 その後、調査班、研修班、広報班の3グループに分かれて、今年度の 活動について協議し、その結果について、以下のとおり発表がなされま した。最後に、次回の研究会の日程等を決めて閉会しました。

 なお、各グループ別の協議内容は以下のとおりでした。

1 調査班

 次の(1)~(5)の項目について検討し、課題を分析した。

 (1)アンケート(特に自由記載欄について)について

    課題:分析の観点に立ったアンケート作成を誰が行うか。

 (2)本調査について ー普及啓発に関わる意見ー

    今後は、アンケートと一緒に医療観察のパンフレットも         

    同封した方が良いのではないか。

    ⇒広報班とコラボしてみてはどうか?

    課題:本制度に馴染みのない施設への質問項目の設定。

 (3)本調査についてー対象の設定についての意見ー

   ・対象をどう設定するか。

    予備調査で設定した対象(病院、クリニック、行政)      

    +α(障害福祉サービス事業所、就労支援施設、学校な

    ど)が望ましい。

 (4)アンケートの配布方法について

   ・専門協会、県精連、市精連の協力を求める。

    課題:インターネットを使ったアンケートを実施すること

    は可能か。

 (5)今後の予定について

2 研修班

 (1)研修対象者について

    精神保健福祉関係者に向けて研修会を開催する。

 (2)場所について

    まず、横浜市と川崎市で行い、その後の状況を見て、相模

    原市と県域での開催を検討する。

 (3)研修内容

    ①仮想事例を用いて、制度の流れを説明する。

    ②入院中のプログラムを紹介する。

3 広報班

 (1)ホームページの充実。

 (2)ターゲットを絞る。

 (3)研修、調査班と協働する。

 (4)福祉祭りなどのイベントを活用する。

 

神奈川県モデル活動研究会と横浜市西区BBS会の交流研修会結果報告

関係者のための医療観察制度説明会報告

日時:平成26年3月20日午後6時から午後8時30分まで

場所:横浜市内の貸し会議室

参加者:神奈川県モデル活動研究会会員等7名、横浜市西区BBS会会員等8名


活動報告

 平成26年3月20日夕方、春の雨がしとしとと降る中、神奈川県モデル活動研究会会員7名と横浜市西区BBS会会員ら8名が、横浜市内の会議室に集まり、交流研修会を行いました。
 研修会では、まず西区BBS会から、BBS運動の概要や、神奈川県内のBBS会の活動状況、西区BBS会の特色、ともだち活動の実際などについて、紹介がなされました。モデル活動研究会からは、①BBS会に入ったきっかけ、②ともだち活動で悩んだり迷ったりした場合の相談相手はだれか、③活動資金はどのように得ているのかについて質問をしました。
 次に、モデル活動研究会から、医療観察制度の概要について説明を行いました。西区BBS会からは、なぜ医療観察制度は成人のみを対象としているのかなどの質問がなされました。
 最後に、モデル活動研究会から、指定通院医療機関における実践報告を行いました。西区BBS会からは、①モデル活動研究会が実施している具体的な広報活動の内容はどのようなものか、②統合失調症を患っている友人に対し、どのように接したら、その友人にとって助けとなるのかについて質問がなされました。
 医療観察制度の普及啓発を目的としたモデル活動研究会と非行防止活動を行うボランティアであるBBS会は、近接領域で活動しているにも関わらず、これまで接点がありませんでした。今回の交流研修を通して、それぞれの活動についてよく知ることができ、その強みを活かしながら相互に協力していくことを確認できたことはとても大きな収穫でした。

 

関係者のための医療観察制度説明会報告

関係者のための医療観察制度説明会報告

日時:平成26年2月25日(火) 13時00分 ~ 17時00分

場所:神奈川県立精神医療センター芹香病院

参加者:31名 


活動報告

 平成26年2月25日、芹香病院において医療観察制度の普及啓発を目的とした精神保健福祉の現場に携わっている方向けの研修会を開催しました。定員は、30名を予定しており、主催者としては参加者が集まるかどうかを心配していましたが、そんな心配はどこへやら、31名という定員を超える多くの方に参加していただくことができました。参加者は、相談支援事業所やグループホーム、地域活動支援センター、精神科病院など様々な場所で支援をしている方々でした。

 はじめに、芹香病院岩間院長先生の挨拶がありました。岩間先生は、多くの医療観察対象者を支援した経験から「医療観察制度の対象者は、特別な人ではなく医療と福祉の連携した関わりが必要な人たちである。」、「実際に支援に携わってみると、医療観察制度という枠組みの中で関われるので、治療はスムーズに行えた。」等の話をしてくださいました。

 次に、横浜保護観察所の社会復帰調整官から、医療観察制度の概要説明がなされました。続いて、精神科病院相談室の精神保健福祉士の方と生活訓練施設の指導員の方から、対象者の支援に関する実践報告がありました。両者とも、対象者支援の大変さや難しさに触れながらも、「支援に携わるスタッフの臨床の力をつけることができた。」、「多機関と連携した関わりができているので、一つの機関で問題を抱えることがなく安心感がある。」などの効果についてお話ししていただいたのが印象的でした。

 最後に、医療観察法病棟の見学を実施しました。普段、なかなか見ることができない医療観察法病棟ですが、病院の多大なるご協力により今回は見学することができました。参加者の皆さんは、想像とは違う、病棟のアットホームな雰囲気に驚いた様子でした。

 研修の終了後にアンケートを実施したので、その結果を簡単に報告します。今回の研修に参加をした理由については、「医療観察法に興味があったから。」という回答が最も多く、日々、精神保健福祉の現場で勤務されている方々でも興味がある方が多数いらっしゃることがよく分かりました。また、「今後、機会があれば対象者の支援に携わってみたい。」と回答した方も、過半数を超えていました。

 また、今後研修で取り扱ってほしい内容としては、「医療観察対象者の実際の地域生活を知りたい。」という声が最も多く、今後、神奈川県モデル活動研究会が実施する研修で、どのように取り扱っていくべきかを検討していきたいと思います。


 アンケートの結果から、今回の研修に参加された方の満足度は高く、今後も継続的に医療観察制度の普及啓発を目的した研修を実施していきたいと思います。

 

医療観察制度は、心神喪失又は心神耗弱の状態で重大な他害行為を行った人の社会復帰を促進することを目的とした制度です。
当サイトでは、本制度についての普及啓発とともに偏見や差別を取り除くことを目指しています。
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